「お金のいらない国」落語会
6月19日に東京の世田谷代田区民センターで開催した長島龍人さんの「お金のいらない国」落語会では、鈴鹿からの参加者も含め35名ほどの方達に参加して頂きました。
私も龍人さんの本は読みましたが、落語は初めてだったので、歌も交えて落語を聞いてみて、お金は食べられないし、お金を出したら自分のモノになる、貯められるという概念が、無限の欲望と所有欲を起こさせる、格差を生むもの・・・、またいろいろと見つめ直すことがありました。
●龍人さんへの質問や感想タイムでは、
「他の会場での落語への反応はどうですか?」「なぜ伝達方法として落語を選んだのですか?」「子供のころはどういう子供でしたか(今の片鱗はありましたか)?」「「受け入れる」と「受け止める」の意味について?、お金のいらない国は原始時代や山奥で暮らしている人とかを想像していた。物の少ない時代だったらいいが、現代社会ではどうか?」「お金のいらない店をやっていて、家賃はかかるが店番はやりたい人がボランティアでやっている」、などのご意見がありました。
龍人さんからは、「今の現代社会の中でのお金の観方、価値観をみると、お金に振り回される一生で、お金のために命をささげることもなく、お金は道具として、一人でも多くの人がお金に対する恐れがなくなったら、社会はいつか変わると思う。」という言葉が胸に響きました。
●落語のあとは、30名ほどに方に1時間ほどのワークショップにも参加して頂きました。
ワークショップでは5,6人で5つのグループに分かれて、「感想・興味深かった話のテーマ」「お金のいらない国にいったらしてみたいこと」「今の社会で(実現)できそうなこと/(実現)できそうもないこと、どうしたら実現できるの?(これからの社会でこうなったらいいな・こうなってほしいこと)」について、ポストイットなども使ってシェアリングをしました。
最後の各グループの発表では、
★「お金のいらない国にいったらしてみたいこと」については、
時間を気にせずゆっくりのんびりした(食事したり話したり)生活、そうじ、ミニ電車を家に走らせる、歌やダンスをしたい、機織り、動物と暮らしたい・イルカと遊ぶ・パンダを観に行く、みんなでピクニック、世界を旅したい、青空写真展をしたい、イベントやコンサート・祭り・フェス・エコツアーの開催・美しい緑の星の上映、植物一杯・まったりできる・ソーラーカフェをしたい、素敵な(巨大な)ゲストシェアハウスの運営、赤ちゃんのマッサージ、子供食堂・大人食堂、子供たちに食育とメディアリテラシー教えたい、学校には行かないで子どもと一緒に遊ぶ、瞑想、田んぼ・畑仕事してみんなでシェアしたい、お日様のパワーをみんなに伝えたい、屋根のない家・ツリーハウスで暮らしてみる、エネルギーや食の自給自足・自家発電、吟遊詩人のように暮らす、定住しない、コミュニティをつくる、宇宙船に乗る、裸でいる、肉体に出入り自由、物々交換、自分のできることを提供する、人の話をとことん聴く・お年寄りの話し相手になる、テーマを決めて共感した人と楽しむ、一人ひとりが幸せかどうか聞いて歩く、自分のしたいことだけをする、自分らしく生きたい、
★「今の社会で(実現)できそうなこと」
お金を燃やしてみる、お金の博物館をつくる、お金のいらない林間学校を義務教育に組み込む・・・
など、自分の暮らしやコミュニティに関わる物質的~精神的なことまで、様々なユニークな意見が沢山出ました。
あるグループでは、「今の社会で(実現)できそうもないこと」と思っていたことも、できることがほとんどで、お金がないとできないと思っていた固定観念が邪魔をしていて、できないと思い込んでいた・・・という感想があり、私もワークを考えたときには「今の社会で(実現)できそうもないこと」が多いのだろうな・・と思っていましたが、今回自分もそう思い込んでいたことに一番の気づきを得ました。
「お金のいらない国にいったらしてみたいこと」では、自分でもやってみたいことがありますが、今生きている間に挑戦してみることもしてみたいな、、と思いました。
ワークショップの後は、羽根木の家での懇親会に15名ほどが参加して、参加者どうしでの交流が夜遅くまでつづきました。今回、名古屋から東京まで来て頂いた龍人さん、マネージャの方ありがとうございました。